なんもなさすぎワロタ
都留文科大学前駅は富士急行線でいちばん新しい駅。山梨県都留市は住民の1割が都留文の大学生とも言われているほどだが、ビックリするほど娯楽がない。インフラはそれなりに整っているが遊ぶところがない。今回見た限りではアニメバーとUFOキャッチャーしか娯楽スポットが無かった。アニメバーとは?
金のない学生は休日でも富士吉田のブックオフくらいしか行くところがなく、富士急行線は少々お高いので15kmの坂道を自転車で向かうことになり、ふだん鶏ひき肉をコンソメで煮て卵を落としたやつしか食べてないのもあって健康的な生活と言えるが、タイヤの消耗が激しく月1ペースでパンクするおかげで精神的・経済的ダメージも大きいためプラマイゼロという説がある。
大学前の大通りを歩いてみるが、テナント募集の店舗が目立つ。大学が春休みのせいもあるだろうがとにかく人がいない。
都留の文化的活動を支える一角と思われる本屋に到着。決して広くはないが品揃えはかなりよく、「一部で話題の新刊」くらいのある程度マイナーなものもちゃんと置いてある。『ブラックチャンネル』の1巻を買いまんた。
都留文科大学前。切り株が多い。切り株に格別のこだわりがあるのかと思ったら「けやきを切り倒したので、イルミネーションで飾りつけました!」などとサイコパスみたいなことが書いてある。
定食屋で昼食。本来はうなぎがメインらしいお店。席は座敷のみ、本棚には『ワンピース』『ゴルゴ13』『WORST』と定食屋として完璧なラインナップ。
やや早い時間帯だったせいか他に客は見当たらず。静か~~~な山の空気に浸りつつトンカツ定食を待つ。noteで少し前に話題になっていた「瘤談」というやや長めの怪奇レポート(作者はSCPも書いている人)を読み終え、ギャーッこれは厭すぎると心冷えたころにちょうど注文したのが来ました。
いわゆるデカ盛り的なヤケクソさはなく、ボリューム満点で美味という理想の定食でした。カツはソースでも醤油でもタルタルでもうまい。カボチャの挽肉和えというトリッキーな小鉢がこれまたうまい。
大学は新入生向けの案内などもあるのかオープンになっていたが、基本的に誰もいませんでした。
何?
大学近くのコーヒー店「バンカム、ツル」へ。ちょうど昼休みの時間になったせいかここはかなりの盛況。あんまり見かけないトルココーヒーを注文。
これは小さなカップにザラメ糖を敷き詰め、そこに粉末状に挽いた豆から煮出したコーヒーを茶漉しで漉しながら注いで飲む、というチェーン店ではまず出ない飲み物だが、苦みがあると同時にまろやかでもあり大変飲みやすい。機能性を廃した趣味コーヒーの極致みたいな感じで良いです。
食べるモン食べて飲むモン飲んだので、駅前でお土産を探すことにする。おれは以前から都留市はのむらしんぼ先生とコラボした都留ピカハゲ丸というキャラを作って「リニア利権、もうけたぜ~~っ(都留セコー!!)」とか言ってるアクスタ等を売り出せばいいと思っているのだが、当然そんなものは見つからなかった。
その代わり、数ある鬼滅コラボの中でも最高レベルで違和感のない鬼滅信玄餅を見つけました。これは本当に目の付け所がいい。
帰りは富士急行線の無限トーマス列車(外装・内部にきかんしゃトーマスが無限に貼ってある)に乗り込み、瞳孔ドン開いて「うまい! うまい!」と信玄餅を食っていたら無限にきなこが飛散、「車内でのご飲食はお控え下さい」とほぼ名指しに近いアナウンスが流れたことを恥じてその場で自害したが、すべて夢だったという。そのまま、今もまだ都留を出られずにいる。
私も夢を見ました。