ジャッカルの日

漫画・ゲーム・映画・怪奇についてバカが感想と考察を書く

誰も知らんアニメ「さだおばさん」について調べた

 「ググってもぜんぜん画像が出てこねぇ~アニメ」、けっこうあるんですよ。例えば「どくとるマンボウ&怪盗ジバコ 宇宙より愛をこめて」。原作の北杜夫ファンとしてはけっこう気になる作品なのだが、ソフト化もされていないし(主題歌のレコードも出ていない)どんな絵柄だったのかすらわからない。あと「労働省アニメスペシャル マンガ がんばるサラリーマンのゆとり進化論」とか。知らね~~~。アニメでそんなん観たくねぇ~~~。
 
 そんな画像出てこねえアニメの1つが「さだおばさん」(1994年)です。山田邦子の自叙伝を映像化した誰得アニメ「邦ちゃんの一家ランラン」について調べてる最中に知ったんですが。

 

「さだおばさん」 1994年

あらすじ ※以下「KINENOTE」より引用

旦那さんの遺志を継ぎ行商をするさだおばさんは、村のみんなに愛されていた。おばさんは村長の勧めで、森林鉄道の駅長になって駅の脇に念願の店を持つ。だが冬のある日、雪崩に巻き込まれて亡くなってしまった。今ではもう鉄道も廃止されたが、春になると満開の桜がさだおばさんのお墓の上に、花びらを散らせてくれるのだった。

 

 「さだおばさん」は「邦ちゃんの一家ランラン」と同じく、『第2回欽ちゃんのシネマジャック』というオムニバス映画の一編。短編5本とおまけの超短編1本で構成されており、「1本につき300円、見たぶんだけ自己申告で料金を払う」という面倒なだけで誰も得しなさそうなユニークな上映形式だったとのこと。

 

 この「さだおばさん」、さだまさしが監督と声優を兼ねたアニメである。原作は1975年にポプラ社から出版された原田泰治による同名の絵本で、映画公開と同時期に講談社から再版されている。絵本としてはともかく、アニメ化していることを知ってる人はあまりいないんじゃないだろうか。

 あらすじを見てわかる通り、内容もキャラクターもさだまさしとは関係ない。ただ原田氏とさだまさしの親交が深いのは確かで、、この絵本を読んださだまさしが(名前つながりか?)いたく感動し、直接原田氏と会ってから親交を深めるようになったとのこと。原田氏はさだまさしの詩を収録した絵本も書いているし、さだまさしは「諏訪市原田泰治美術館」の名誉館長に就任している。

 

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 アニメ本編についての情報がさっぱりだったので第2回欽ちゃんのシネマジャックのパンフレットを買ってきまんた。

 

 パンフによれば「さだおばさん」アニメ化のきっかけは欽が原田氏の絵を使って映画にしたい、とオファーしたことかららしい。原田氏経由でさだまさしに音楽の話が行き、打ち合わせを重ねた結果、監督もさだまさしが担当することになったとのこと。
 『第2回欽ちゃんのシネマジャック』は第1回ともどもまあまあコケた様子。ビデオが4本出たが「さだおばさん」は収録されておらず(『邦ちゃんの一家ランラン』は入ってるのに!)、これ以外にソフト化も配信もされていないので現在は視聴困難と思われる。パンフレットによると、本作はアニメーションとはいえ「紙芝居的作品」で、止め絵に音楽やナレーションが重なる形になっているとのこと。「原田氏の絵を見せること」が目的の作品であるし、まあベストな手法ではないだろうか。「さだおばさん アニメ」でググってもまったく画像が出てこないのも合点がいった。絵本の挿絵そのまんまだからだろう。

 

 

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上記パンフより

 

 個人的に欽にはマイナス寄りの感情しか持っていないのだが、こうしたユニークな映画への取り組み自体に関しては素直に評価したいと思った。「さだおばさん」もなんかのなんかで観られるようになるといいですね(原田氏の美術館でたまに上映しているそうです)。以上です。

 

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おまけ「邦ちゃんの一家ランラン」