ジャッカルの日

漫画・ゲーム・映画・怪奇についてバカが感想と考察を書く

【特集】『モンスターハンターワールド』のゆとり仕様50選

f:id:jackallsasaki:20180303202057j:plain

 『モンスターハンターワールド』、ようやくネルギガンテ倒すところまで来ました。今作『MHW』、シリーズを1作目からそれなりにプレイしてきたおれでも「えっ、シリーズのお約束でもあったこんなトコまで変えてきたのん?」「こんな新要素あるのん?」といろいろ感動しましたよ。全体的に親切になっていて、「据え置きモンハンは“裸・ハンターナイフだけでリオレウスを倒せ”みたいなキチガイクエが当たり前だったくせに何いまさらユーザーフレンドリーぶってんだ」みたいな気になりますが、文字通りワールドワイドな全世界ウケを目指すためには当然ともいえる進化。「ソロでもストレスなく全然イケる」「コミュニケーションが苦手でも気軽に、短時間でマルチプレイできる」の2点に特化した作りはカプンコの本気を感じました。『モンハン』を未経験の人はもちろん、「昔プレイしたことあるけど、なんか合わなかった」という人にこそオススメしたいんですよ!

 なので「過去作からこんなに親切に変わっとるやん」という箇所を50個挙げるよ。『モンハン』をまったく知らない人のことはまるで想定していない内容です。

 

1.モンスターに与えたダメージが表示される
 システム的にいちばんの革命じゃないかと思われるのがコレ。今まではモンスターに攻撃しても「血しぶきの量」とか「手ごたえ」とかでダメージが通っているかどうかを判断するしかなかった。それはそれで「モンスターをデジタルのデータではなく、生命体として描く」ことに注力してる『モンハン』らしさではあったが、今回のダメージ数値化のおかげで、初心者が敵の硬い部位にやみくもに攻撃するような事態は少なくなった(はずである)。


2.砥石は常時携帯・無限使用可
 今作では「砥石」というアイテムは存在せず、ポーチに入れておかなくてもアイテム使用欄から使うことができる。消耗品ではなく、アクションの1種のような扱い。


3.肉焼きセットが無くても肉が焼ける
 砥石と同じく、「肉焼きセット」もいつでも使用可能。正確には「生肉」を持っていないと使えない。砥石の使用回数に∞と表示されているのに対し、肉焼きセットでは手持ちの生肉の数が表示される。(肉焼きセット自体の使用回数ではないです)


4.ペイントボール無くてもモンスターが表示される
 「ペイントボール」も不要になり、いったん目視したモンスターは常にマップに表示されるようになった。これは後述の導蟲の効果によるもの。


5.ピッケルも虫あみもいらない
鉱石の採掘も、虫取りも専用道具が不要に。ラク過ぎる。ついでに言うと植物やキノコの採取時間もかなり短くなった。


6.捕獲ネットで魚を捕まえられる
 常備アイテムの「捕獲ネット」で泳いでいる魚を捕獲可能に。もちろん従来通りの釣りも可能で、こちらも「釣りミミズ」などを持っていなくても釣りができるようになっている…のだが、実は『モンスターハンターポータブル3』以降から釣りエサはすでに不要になっている。

 

7.調合書がなくても成功率100%
 とにかく「アイテムポーチを圧迫しない」「クエストの前準備わずらわしさを省く」ための工夫があちこちになされている本作。もちろん「調合書」も不要。いつ、何の調合を行っても100%成功する。


8.こやし玉も閃光玉も「スリンガー」発射に
 今回のハンターが常備装備しているものの1つが「スリンガー」。現地で調達した小さなモノを発射することができる。「石ころ」や「はじけクルミ」を投擲して敵の気を引きつけたり、爆弾を起爆できたりできる。ランゴスタをバラバラにせずに倒すときにも重宝する。従来の「こやし玉」は「スリンガーこやし弾」、「閃光玉」は「スリンガー閃光弾」として登場。


9.クエスト出発後も装備変更・アイテムBOX利用ができる
 発売前からアピールされていた要素の1つで、ベースキャンプでいつでも装備の変更や消費アイテムの取り出しができる。「剣士じゃかなわねえ」と思ったらガンナーに変更できるし、捕獲クエストでうっかり落とし穴やシビレ罠を切らしてしまっても、諦めてリタイアするような事態は減る。


10.クエスト出発後も食事ができる
 これまで通り、拠点で食事をすることで能力を一時的にアップできる。食事はベースキャンプでも行えるため、うっかりメシ抜きでクエに出てしまっても安心。

 

11.キャンプが複数ある
 かように便利なベースキャンプだが、物語を進めたり、特定の依頼をこなしたりすることで、1つのマップに複数のベースキャンプを設置することができる。


12.狩り中でなければキャンプにいつでも帰還できる
 さらにさらに、モンスターと対峙している時でなければ、いつでもマップからファストトラベルでベースキャンプに帰還できる。これがまたほとんどロードを挟まず、本当にファスト。モドリ玉は緊急脱出時以外にはほとんど使わなくなった。


13.狩り中以外はスタミナが減らない
 スタミナが消費されるのは、モンスターとの対峙している時のみ。つまり探索、採集に専念しているときは残りスタミナをあまり気にせず常時ダッシュでOK。


14.マップとにかく広すぎ
キャンプが複数設置できることからもわかるとおり、1つ1つのマップがとにかく広い。数回クエストをこないた程度ではとても全貌をつかむことはできない。つーか広すぎ。縮め。


15.導蟲がガイドしてくれる
 そんなクッソ広いマップでも、先述の導蟲のおかげで完全に迷うことはすくない。目標をマーキングしておけば、キラキラ光る導蟲が先導してルートを提示してくれる。あ、言い忘れてたけど砥石や肉焼きセットと同じく、マップも常時装備の1種です。


16.坂を滑れる
 どのマップも高低差がそれなりにあり、これまで通りツタを登ったり段差を乗り越えたりして進むのだが、斜面になっている箇所もそこそこ多い。下に降りていくときは滑り台のように高速でヒャッホーと滑っていける。この状態から繰り出すジャンプ派生攻撃もある。


17.モブ動物が捕獲できる
前作までもいた、フィールドのあちこちに見え隠れしているけど、倒すことも捕まえることもできない背景でしかない生物たち(環境生物)を、先述の捕獲ネットで捕まえることができる。捕まえた分はポイントに換算できるほか、マイハウスに放して飼うこともできる。


18.環境利用闘法ッッッ
 環境生物の中には、踏みつぶすとガスを噴出する「シビレガスガエル」「ネムリガスガエル」、強烈な閃光を発する「閃光羽虫」とかもいる。採取できるアイテムではなく、その場で効果を発揮するギミック的な存在で、うまく利用すれば大型モンスターを状態異常にすることも可能。体力を回復してくれる「回復ミツムシ」はオトモアイルーもたびたび活用してくれる。植物にも「回復ツユクサ」「ドクカズラ」「綿胞子草」など似たようなものがある。


19.マップに採取・採掘位置が表示される
 フィールドの採取ポイント位置は固定で、一度採取すれば以降その場所がマップに表示されるようになる。採取し尽くしたあとも時間が経てば復活する。


20.「素材でアイテムポーチ満杯」という状況になりにくい
 モンスターから剥ぎ取った武具素材などは、その場でアイテムBOXに送られるシステム。つまり、アイテムポーチには「回復薬」「解毒薬」などの消耗品を入れておきさえすればいい(ボウガンや弓の弾、ビンはまた別枠)。


21.新モンスターがアホほど多い
 登場モンスターのうち半数が新規。新鮮。


22.モンスターの「痕跡」が重要
 モンスターの足跡、爪痕、地面に落ちた羽毛や粘液などの痕跡を調べることで、調査ポイント(『ポータブル2nd』のポッケポイント、『3』の資源ポイントみたいなもん)がもらえる。また、痕跡を発見していくことで導蟲がモンスターの居場所を感知してくれる仕組み。


23.モンスター図鑑を埋める楽しみ
 痕跡を発見して調査ポイントを溜めることで、モンスター図鑑の内容が充実していく。弱点属性、部位破壊情報、剥ぎ取り素材情報なども網羅されておりWikiいらず。


24.モンスター同士のガチ対決!
複数のモンスターが出現クエストが非常に多い。とは言え、マップ自体が広いのでそうそうカチ会うことはないし、モンスター同士が出会った時は熾烈な縄張り争いが見られる。遠くから見物してもいいし、眼前の敵に目を奪われているスキにガンガン攻撃してもいい。モンスターごとの個性、生態が垣間見えてなかなか面白い。

25.疲れてきた

 半分まできました。


26.捕獲タイミングがわかる
 弱ったモンスターはマップ上でドクロマークが表示される。わかりやっす~。


27.部位破壊以外でもモンスターが傷つく
 同じ部位を攻撃していると、部位破壊報酬がもらえるような場所以外でも傷ついたり、皮膚がこすれるような描写がされている。芸が細かい。


28.キャラメイクがすごい
 髪型や顔立ち、肌・髪・眉・瞳の色、声はもちろん、目・口の位置や鼻の高さ、肌の年齢、表情などいろいろ細かく設定できる。「せっかく凝って設定したのに、実際のゲーム画面ではなんか違う」みたいな画像がツイッターでいろいろ流れてきましたが、実際そうです。


29.剣士防具とガンナー防具が兼用される
 これも『モンハン』のお約束を覆すシステム。剣士武器を装備している時は防御力、ガンナー武器の場合は耐性が自動的に強化されるようになっているらしい。作成時の二度手間が省けるし、メーカー側も剣士・ガンナー防具両方のデザインを起こさなくて済むためWin-Win。


30.スキルがポイント制じゃなくなった
 各防具にそれぞれスキルが設定されており、同じスキルのものを複数装備すれば効果が上がっていく、というわかりやすいシステムに。


31.護石が生産可能になった
 防具とは別に装備でき、スキルが付与されている「護石」。今作では他の武器。防具と同じく好きなものを作成可能。武器や防具のように素材を使って強化することも可能。もうお守りマラソンしなくてもいい!


32.装飾品はランダム入手に
 その代り、装備のスロットに装着してスキルを発揮する「装飾品」はランダム入手になった様子。マカ錬金もできるらしい。ちなみに本作では装飾品と装備のスロットは上級以降の解禁となる。


33.重ね着装備
 いわゆるおしゃれ装備。装備している防具の性能はそのままに、見た目だけを変化させる。課金コンテンツっぽい。

 

34.特殊装具の追加
 アイテムと同じように使用できる「特殊装具」が登場。ステルス状態になったり、気流に乗って滑空できるようになったり、地面に回復の効果のある発煙筒を置いたりできる。

 

35.龍封力って何?

 龍属性の武器には「龍封力」というステータスが追加された。古龍の力を弱めるだのなんだのと説明されていたが、よくわからん。


36.集会所クエはなくなった

 集会所はあるが、基本的に村で受けられるクエストと同じ内容。


37.キークエストという概念は無い

 ストーリーはあるが、次の目的がしっかり明示されているので、無闇やたらにクエを消化して緊急クエの発生を待たなくてもよくなった。


38.ギルドクエストとはちょい違う「調査クエスト」

 モンスターの痕跡を調べた時に、一定の確率で調査クエストが発生する。達成条件がランダムで変化し(受注人数やミス可能な回数、制限時間などがいろいろ変わる)、普通のクエストよりも報酬が多め。

 

39.武器のアクションも追加

 武器種じたいは増えていないが、アクション、派生がいろいろ細かく変わっております。


40.アナログスティックに道具やアクション、簡易チャットを振り分けられる

 8方向に回復薬だのサイン発信だの「グッジョブ!」だのを登録しておける。


41.状況ごとのチャット発言を登録しておける

 例えば、死んだら自動的に「ごめんなさい」と発言できる。ラク。


42.回復薬を飲んでる間も動ける

 ゴクゴク飲んでいる間に歩くことが可能。飲み終わったときの「シャキーン!」は無くなった。


43.狩猟笛の旋律が常に確認可能

 記憶力がカナブン程度の人でもカリピストに!


44.運搬は相変わらずめんどいが…

 上記の特殊装具の1つ「隠れ蓑の装束」を装着すればわりとラク。モンスターに攻撃を仕掛けるまでは見つかりにくくなる効果がある。


45.ボイスチャット可能

 やったことないけどね!


46.ログインボーナスの追加

 報酬が倍になるチケットを1日1枚もらえる。


47.緊急信号で手伝いを呼べる

 同じ集会所にいない人でも手軽に助けに来てくれる。クエスト途中でも募集できるのがメチャ便利で、マルチプレイが気軽にできるため陰キャでも安心。


48.PS Plusの加入が必須

 まあ、今までも『モンハン』の据え置きは通信課金がフツーだったので。


49.ワールドワイドなオンライン

 外国人の場合はチャットで相手が何を言ってるかさっぱりわからないので、たとえ罵倒されていても傷つかずに済む。


50.サークルが作れる

 なんかそういう機能があるらしいですよ。知らんけど。

 

 あと「キャラメイクでがんばって美人に作ったはずのキャラが意外とブサイク」「しかも顔と名前変更はあとからできない」「でもたまにカワいく見えるときがある」「受付嬢がムカつく」等も付け加えておきます。今後もアップデートでいろいろ追加されるそうなのでたのしみですね。以上です。